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【美術解説】新表現主義「1970年代後半に発展した表現主義運動」

新表現主義 / Neo-expressionism

1970年代後半に発展した表現主義運動


※1:ジャン=ミシェル・バスキア《Boy and Dog in a Johnnypump》
※1:ジャン=ミシェル・バスキア《Boy and Dog in a Johnnypump》

概要


新表現主義は1970年代後半に最も流行した、後期モダニズムまたは初期ポストモダン美術の様式である。新表現主義は「トランスアバンギャルド」や「ユンゲヴィルデ」や「ニュー・ワイルド」と呼ばれることもある。

 

新表現主義は1970年代のコンセプチュアル・アートミニマル・アートといった行き過ぎた観念的な芸術に対する反動として生まれた。

 

新表現主義の画家たちは、アカデミックな抽象表現を踏襲しつつ、鮮やかな色彩とラフで激しい感情的な手法で、人体のように知覚可能なオブジェクトの肖像を描いた

 

新表現主義は、エミール・ノルデ、マックス・ベックマン、ジョージ・グロス、エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー、ジェームズ・アンソールといった20世紀初頭のドイツ表現主義の作家から多大な影響を受けている。

 

ほかに、1960年代から1970年代にアメリカで流行した叙情的抽象芸術やシカゴを中心とした前衛集団シカゴ・イマジスト運動、1950年代から1960年代に流行したベイ・エリア具象運動、抽象表現主義などとも関連がある。

新表現主義に対する批評家たちの反応


新表現主義は1980年代中ごろまでアート市場において主流となった。

 

そのスタイルは国際的に流行し、特にヨーロッパにおいて戦後主流となったアメリカ美術の数十年間を覆すための伝統的自己表現の伝統的な主題として評価され、アシール・ボニート・オリバやドナルド・カスピットらをはじめ多くの美術批評家の批評対象となった。また、ムーブメントの社会的経済的価値が熱く議論された。

 

ベンジャミン・H・D・ブクローやハル・フォスター、クレイグ・オーウェンズ、ミラ・ショアなどの批評家たちは、急速に拡大する絵画の市場性、セレブリティ、反フェミニズム、反知性主義、時代遅れの神話的主題への回帰、個人主義的方法となどの問題と新表現主義が密接に関わっていると指摘し、非常に批判的だった。

 

新表現主義では以前のムーブメントと異なり、とりわけ女性作家が疎外されていたのが特徴である。たとえば、1981年にロンドンで開催された新表現主義の展覧会「ニュースピリッツ・イン・ペインティング」では38人の男性作家のみで構成され、女性画家は一人もいなかった。エリザベス・マレーやマリア・ラスニックといった新表現主義の女性画家は、このような重要な展覧会から除外されることが多かった。

●ドイツ

・ゲオルク・バーゼリッツ

アンゼルム・キーファー

・イェルク・イメンドルフ

・ペア・キルケビー

・A.R.ペンク

・マルクス・リュペルツ

・ピーター・ロバート・ケイル

・レイナー・フェティング

・サロメ

・エルバイラ・バック

・ピーター・アンゲルマン

・ルチアーノ・カステリ

・マルワン・カッサブ - バチ

 

●アメリカ

・アイダ・アップルブロッグ

・レオナルド・バスキン

・フィリップ・ガストン

・マイケル・ハフトカ

・ウワタラ・ワッツ

ジャン=ミシェル・バスキア

・ジョー・ブードロー

・チャック・コンネリー

・ノリス・エンブリー

・マルクス・ジャンセン

・エリック・フィッシュル

・レオン・ゴラブ

・ナビル・カンソ

・ノエル・ロックモア

・デイビット・サル

・ジュリアン・シュナーベル

・サミー・スラッシュライフ

・エリザベス・マレー

・ロバート・コールスコット

・ケビン・ラーミー

 

●フランス

・レミ・ブランシャール

・ジェームズ・ジャック・ブラウン

・ボアロン,F.

・ロベール・コンバス

・ジャックス・グリンベルク

・エルヴェ・ディ・ローザ

 

●イギリス

・デビッド・ホックニー

・フランク・エルバッハ

・ピーター・ハウソン

・レオン・コゾフ

・クリストファー・ル・ブラン



■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Neo-expressionism 2019年1月13日アクセス

 

■画像引用

※1:https://www.wikiart.org/en/jean-michel-basquiat/boy-and-dog-in-a-johnnypump 2019年1月13日アクセス