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【作品解説】フランシスコ・デ・ゴヤ「理性の眠りは怪物を生む」

理性の眠りは怪物を生む / The Sleep of Reason Produces Monsters

スペイン社会の腐敗を描いた個人的作品


《理性の眠りは怪物を生む》1797-1797年
《理性の眠りは怪物を生む》1797-1797年

概要


作者 フランシスコ・デ・ゴヤ
制作年 1797-1799年
メディア エッチング
サイズ 21.5 cm × 15 cm
所蔵者 メトロポリタン美術館

《理性の眠りは怪物を生む》は1799年にフランシスコ・デ・ゴヤによって制作されたエッチング作品。1797年から1799年にかけて制作された80枚からなる銅版作品『ロス・カプリチョス(気まぐれ)』の43番目にあたる作品である。1918年にニューヨークの美術ディーラーのノードラー商会がメトロポリタン美術館が寄付し、現在も所蔵している。

 

ゴヤは宮廷画家と並行して、1790年代から自身の中に眠っている個人的な悪夢を描き始めるようになる。そうして制作されたのが『ロス・カプリチョス』である。ゴヤの悪夢はスペイン社会に対する個人的見解を示しており、本作に描かれているコウモリやフクロウは「無知」や「愚行」を象徴するものである。

 

No.43にはキャプションとして「理性が放棄されたファンタジーは信じがたいモンスターを生み出す。彼女(理性)と結びついて、彼女(ファンタジー)は芸術の母であり、驚異の起源である」と記載されている。