ブログカテゴリ:シュルレアリスム



《亡き兄の肖像》は、1963年にサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。 ダリの両親は、同名の兄が早死したため、兄の生まれ変わりとみなしたダリを可愛がった。しかしそのことはダリにとって複雑な感情を抱かせた。つまり自分は兄の身代わりとしてしか見られていない感情である。また同時に、自分は兄の生まれ変わりであり、まさにエル・サルバドール(救世主)と同様に復活をなした存在であると考えた。 またロイ・リキテンスタインよりも早く工業印刷のベンディ製版法のドットを利用したことで知られる作品である。

「ツバメの尾」は、1983年5月に制作されたサルバドール・ダリの最後の油彩作品。 ガラが亡くなった1年後に「これが最後の絵だ。」と話して描き上げた作品で、その後、死ぬまでダリは絵を描いていない。ガラと昔見た燕の軌跡と数学者ルネ・トムの数学理論「カタストロフィ理論」を基盤にして制作されている。生前ダリは、トムのカタストロフィー理論を「世界で最も美しい数学理論」と絶賛していた。

「球体のガラテア」は、1952年にサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。複数の宙に浮いた球体でダリの妻であり、またミューズであるガラの姿を抽象的にまた具象的に描いている。65.0 x 54.0 cm。スペインのダリ劇場美術館が所蔵している。 各球体は亜原子粒子であり、絵画全体としては、ルネサンス美術と原子理論と物質の究極の不連続性を融合した表現であるという。

「陰鬱な遊戯」は、1929年にサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。初期作品でこの年にダリはガラに出会っている。「記憶の固執」以前に、ダリがシュルレアリストたちに影響を与えた初期作品の1つ。 この作品の主題は自慰行為と性的恐怖である。 左の人の像の大きな右手は自慰行為を象徴している。中央には大自慰者としてのダリの顔が描かれている。その上部では女性の右上が指のかたちになり、尻の間の肛門をねらっている。女性の頭の上には口とヴァギナのダブル・イメージがある。

「システィナの聖母」は、1958年にサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。メトロポリタン美術館が所蔵している。 近くで見ると擬似灰色の抽象画。2メートル離れるとラファエルの「システィナの聖女」、そして15メートル離れると長さ1.5メートルの天使の耳になる絵画。科学と宗教が融合した作品である。さらに布切とさくらんぼの影のトロンプルイユ(だまし絵)要素もある。

『デスティーノ(運命)』は2003年に、サルバドール・ダリとウォルト・ディズニー・カンパニーのコラボレーションとして制作された約6分の短編アニメーション作品。 時間の神クロノスと恋を探しているダリアという少女のラブストーリー。ダリの絵画に影響を受けた少女ダリアがシュルレアリスティックな風景を介して踊り続ける内容である。この作品は2003年の「アニメーション・ショー・オブ・ショー」で公開された。

「かたつむりと天使」は、1977-1984年、ダリの晩年期に制作された彫刻作品。 ダリはスピリチュアル的な師匠でああったジクムント・フロイトを訪ねる。その際、フロイトの家の外で自転車に張り付いたカタツムリを見てインスピレーションを受けて制作したのが本作である。 カタツムリの渦巻状の模様は人間の頭部を表しており、特にフロイトの頭部と関連付けているという。また渦巻きを「時間の経過」として表現している。カタツムリの背中の上に乗る天使は、自転車に張り付いていたカタツムリと関連付けており、「無限の時間」を自由に移動する存在であるという。

「クリストファー・コロンブスのアメリカ発見」は、1958年から1959年にかけてサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。410×284cmもある最も巨大なダリ作品の1つ。アメリカ、フロリダにあるダリ美術館が所蔵している。 アメリカの実業家でコレクターのハンチントン・ハートフォードの依頼により、ニューヨークの2 Columbus Circle内にあるハンチントンの近代美術館のオープニングのために制作されたものである。この作品は、同じスペイン人であるコロンブスへのオマージュであり、スペインの歴史、宗教、芸術を連結させて全体的には神話仕立てになっている。

「魚釣り」は、1966年から1967年にかけてサルバドール・ダリによって制作された油彩作品でダリの最後の代表作。 絵には激しい闘争をする複数の男性と大きな魚が混沌とした状態で描かれている。中央の男が持つ黄金のナイフをさかなに突き刺すと、青い海が血で赤く変化する。 19世紀のフランス古典主義で>戦争画を写実的に描いた画家ジャン・ルイ・エルネスト・メッソニエへの献呈的な作品である。ダリによれば、男たちと殺されている魚は宇宙を擬人化したもので、この世は定期的に、圧縮され、半狂乱的で、有限性の狭い空間へと変貌するという。

「白い恐怖」は1945年にアルフレッド・ヒッチコック監督によって制作されたサイコスリラー映画だが、この作品の制作背景にダリが協力している。ダリはこの映画のために5つの背景スケッチを制作している。...

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