ブログカテゴリ:ルネ・マグリット



シュルレアリスム · 15日 12月 2018
シュルレアリスムは、1924年のアンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から始まる芸術運動である。 活動当初は、おもに美術と文学でもちいられた前衛的な表現スタイルだったが、その後、芸術全体にわたって幅広くもちいられるようになった。シュルレアリスムは絵画だけでなく、映画、文学、彫刻、音楽、ダンス、演劇、ファッションなど芸術表現の大半に適用できる表現方法として知られている。さらに、マンガ、アニメーション、ゲーム、インターネット動画など現代の芸術表現でもシュルレアリスムは利用されている。 アンドレ・ブルトンが、当初シュルレアリスム運動が理想としていたのは「夢と現実の矛盾した状態の肯定」だった。シュルレアリスト(シュルレアリスム表現をもちいる芸術家のこと)たちは、アカデミックな美術教育を習得した高度な描画技術で、不条理で非論理的な風景を描いたり、日常的な風景と奇妙な非現実的な生き物を並列して描いたり、自分自身の無意識を表現した。

作品解説 · 16日 4月 2018
「光の帝国」は、1953年から1954年にかけてルネ・マグリットによって制作された油彩作品。マグリット後期の作品で、代表作品の1つ。「光の帝国」はシリーズもので複数存在しているが、本作はベルギー王立美術館に所蔵されている作品である。タイトルは詩人のポール・ノーグの詩からとられている。 基本的な構造は、下半分が夜の通りや湖で、上半分が昼の青空という矛盾した要素が同居したものとなっている。マグリットはこの作品について以下のコメントをしている。

作品解説 · 07日 6月 2017
「ゴルコンダ」は1953年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。アメリカ・テキサス州ヒューストンにあるメンリル財団が所蔵している。 「ゴルコンダ」とは1687年にムガル帝国によって滅ぼされたインドの都市の名前で、かつて富で知られた幻の都のような都市であったという。「ゴルコンダ」というタイトルは、友人の詩人ルイ・スクテネアがつけたといわれている。

作品解説 · 19日 4月 2017
「共同発明」は、1934年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。73.5 x 97.5 cm。ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が所蔵している。一度見たら忘れられない強烈なインパクトの人魚、ならぬ魚人の絵。 マグリットは「人魚」という言葉に対して、世間一般が無意識におとぎ話のイメージを想像する、上半身が美女の肉体、下半身が魚という形態に対し、それとは反対に上半身が魚、下半身が女という形態の人魚を描いた。あまりに奇妙なイメージで、人魚は地上でエラ呼吸をしていて窒息死しそうになっている。 現実から浮遊した不思議の世界に誘い込むだけでなく、通常の思考回路や観念から想起するイメージを裏切る。

作品解説 · 02日 2月 2017
「レディ・メイドの花束」は1956年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。マグリットおなじみのモチーフである山高帽の男の背中に、ボッティチェリの「春」に描かれている女神フローラが描かれている作品である。 ボッティチェリの「春」に描かれる女神フローラは、その元をたどればボッティチェリの別作品「ヴィーナスの誕生」で、「春」ではそのヴィーナスに服を着せて身体を隠したものとなっている。そしてマグリットの「レディ・メイドの花束」では、山高帽の身体の一部を女神フローラが隠すという構図になっている。

作品解説 · 02日 2月 2017
「鳥を食べる少女(娯楽)」は、1927年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。マグリット作品の中でもグロテスク要素の強い。岩山の前に4羽の「死んだ鳥」が飛んでいる情景が描かれた作品「殺人スカイ」の姉妹作品に当たる。 ある日、マグリットは、鳥型のチョコレートを食べている妻の姿にインスピレーションを受け、若い女性が「生きた鳥」を食べている絵が浮かんだという。

作品解説 · 02日 2月 2017
「リスニングルーム」は1952年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。1952年版は現在テキサス州ヒューストンのメニル・コレクションが所蔵している。1958年版は個人蔵となっている。 ある物体を本来あるべきところから、別のところへ移すことで新しい美やイメージを創り出す「デペイズマン」方法を利用した代表的な作品で、巨大化した緑のリンゴが部屋いっぱいに配置されている。1952年版は背景が木製の床と白のトリム、そしてガラス窓となっているが、1958年版はアーチ型の窓と灰色のレンガ造りの部屋に変更されている。

作品解説 · 12日 10月 2016
「イメージの裏切り」は、1928から1929年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。現在、ロサンゼルス・カウンティ美術館が所蔵している。絵にはパイプが描かれているが、パイプの下に「これはパイプではない」という文字が記載されている。 マグリットによれば、この絵は単にパイプのイメージを描いているだけで、絵自体はパイプではないということを言いたかった。だから「これはパイプではない」と記述しているという。本物と見分けがつかないほどリアルにパイプを描いたとしても、やはり絵。どこまで頑張っても絵を超えることができない、だから「これはパイプではない」とマグリットは記述している。

作品解説 · 12日 10月 2016
「水平線の神秘」は、1955年にルネ・マグリットに制作された油彩作品。 作品には一見すると同一人物にみえる山高帽をかぶった3人の男性が描かれており、それぞれが異なる方向を向いている。水平線はうっすら光がかっているので夜明け前か日没後かである。また空には、それぞれの人物の上空に三日月が描かれている。 マグリットは絵について、男が3人いれば3人それぞれが月に対して独自の概念を持っている。しかし一方で、三日月はまぎれもなくひとつしか存在しない。だからそれぞれ違う方向(概念)を向いている3人の上に同じ月を描いた。ひとつなのか、3つなのか、これは哲学的問題であると説明している。

作品解説 · 12日 10月 2016
「貫かれた時間」は、1938年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。現在、シカゴ美術館が作品を所蔵しており、20世紀以降の美術を収集するモダン・ウイング館で常設展示されている。 中央に描かれているのは暖炉から蒸気を吹き上げながら出てくる機関車である。機関車のモデルはロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道4-6-0だといわれる。マントルピースの上に時計とろうそく台と鏡が設置されている。鏡には時計とろうそく台が写っているが部屋に人影は見えない。

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